ヴァチカンはサンピエトロ大聖堂が有名ですが、その地下にネクロポリス(死者の街)があるのをご存じでしょうか。現在のヴァチカンの丘は古代ローマ時代、墓地(セメタリー)として利用されていました。教会を建立するために墓地を整地し、その上に現在のサンピエトロ大聖堂が建っています。
※セメタリー は主に屋外の墓地
※カタコンベ は地下墓地 です。
皆さんが訪れるヴァチカンサンピエトロ大聖堂は、実は三層となっており、皆さんが観光や巡礼で訪れる場所は3階ということになります。
2階は歴代教皇様皇帝などの石棺が置かれているグロッタ
1階がネクロポリスということとなります。
2階グロッタは現在サンピエトロ大聖堂中央付近、ペトロの台座の裏あたりから階段で下っていくことができます(どなたも。ミサなど特別な行事がある時は立ち入ることができないかもしれません。
この階には実は有名な教会が含まれています。サンクレメンテーノ教会。
普通の方は行くことが出来ません。
1階のネクロポリスも一般は入ることができません。
サンピエトロ大聖堂発掘事務所に事前に予約して許可を得たものしか入ることができない、厳重に管理された場所なのです。
では、そのネクロポリスについてお話しましょう。
サンピエトロ大聖堂左手、スイス兵が守備をしている場所から発掘事務所に行くことができます。事前予約で、予約番号とその時間の15分前からのみその事務所へ行くことが許されます。その前に、警察から所持品の検査を求められます。
予約はバチカン発掘事務所に、見学希望日、希望言語(英語)人数、国籍、メールアドレスなどが必要となります。追って事務所より見学受け入れ可能な日時がメールにて届きます。クレジットカード(のみ決済可能。身元保証の為)で決済して確認の通知が届けば完了です。当日現地に持参しましょう。(教会内ということで服装やカメラ、大きな荷物は持ち込めないなど、厳しい制限が記載されています。必ず規定にそって準備していきましょう。
ネクロポリスのツアーは10人から12人くらいの小規模なツアーとして開催されます。ガイドは1名。世界各地から見学者が訪れます。(このツアーはヴァチカン美術館のネクロポリスツアーとは違いますのでご注意ください)
時間まで遺跡事務所内の絵葉書や書籍を手に取ることができます。
パンフレットはありませんが、下記にあるネクロポリスについての同じ本が現地事務所で販売されていました。(日本語他)当日売り切れている場合もありますのでよろしければ日本から持参され、予習されていくと良いと思います。
見学時間は1時間30分ほどとなります。出口は2階グロッタ内となりますので入口出口は違います。お待ち合わせなどの方お気を付けください。
グロッタの出口は現在サンピエトロ大聖堂クーポラ受付付近となります。
2重の暗号パスを通り、地下に進みます。狭いですので足腰の弱い方にはおすすめすることができません。また、大柄な方も遺跡に触れてしまう為遠慮された方がいいでしょう(注意されている方がいらっしゃいました)
遺跡内はすべて触れることを禁じられています。
遺跡内は暗く、現在は湿度調整もされ、保存の為にガラス板がはめられています。主要な場所の説明を受けながら少しずつ進んでいきます。
最終のあたりで、ペトロの祭壇の説明があります。
現在初期キリスト教の祭壇であった柱の一部を見ることができます。その4本の柱下に遺骨が見られます。2014年8月現在、DNA鑑定にていくつかの骨を検査したところ7~8体の女性の遺骨がわかっているそうです。
一度中階にて別の祭壇内の遺骨も観ることができます。
素晴らしいクレメンティー教会の装飾や聖地独特の雰囲気を味わいながら解散となります。詳細か下記ネクロポリスの案内でご覧ください。
ヴァチカン、サンピエトロ大聖堂の地下墓地については
写真撮影が禁止されています。
http://www.vatican.va/various/basiliche/necropoli/scavi_english.html#
なお、こちらのサイトでネクロポリスの様子を体験することができます。
(アドレスをブラウザにコピーして検索ください)
ピエトロサンデル著
現地でも販売されている同じ書籍です(各国語があります)
当日現地事務所に無い場合がありますので事前学習を兼ねて
先に購入されることをおすすめします。
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